COLUMNコラム

不動産のプロが語る、琴似の可能性
変貌と発展が著しい
「西の副都心」琴似の立地特性

明治の初め、屯田兵から始まった琴似の歴史

琴似は明治政府による政策的な開発が行われた地域だ。明治8年(1875年)、北海道で最初の屯田兵198戸が琴似地区に入植。翌9年には隣接する発寒へも入植し、開拓と北方警備の任に当たった。その後、昭和30年(1955年)に札幌市と合併。人口の急増に伴い、平成元年(1989年)に、それまでの西区を分区して手稲区と現在の西区が誕生した。
琴似地区は古くから札幌の西の拠点として、区役所などの公共施設や様々な商業施設が集まる副都心として発展してきた。

30年前から続く再開発事業で大変貌

琴似の中心エリアは北5条手稲通から琴似栄町通りを経て、JR「琴似」駅に至る駅前通りに展開している。商店街や飲食店、銀行や公共施設など、西区の主要な都市施設が集中しているところだ。特にJR駅付近は明治時代から繁華街として発展してきた。しかし、老朽ビルが多かったことから、平成3年(1991年)以降、順次都市再開発事業が開始され、駅近隣の延べ9・9ヘクタールに及ぶ大再開発が実施された。その結果、現在は札幌市内でも有数のタワーマンションが林立する近代的な街へと生まれ変わった。
再開発事業は30年近く経った現在も継続中だ。都市再開発事業というのは、計画的な街区の機能を連携分担し、街全体が発展するよう計画されている。琴似は長きにわたり、都市利便性と住居供給という二つの目的を達成する計画的な街として作られてきたのだ。
JR駅近隣のビルは空中歩廊でリンクされ、一年中快適な通勤、通学ができる。積雪のある札幌ならではの施設だ。今や、札幌駅や苗穂駅、新札幌駅付近の再開発でも作られている空中歩廊を、最初にネットワーク化したのは琴似の再開発がその発端なのである。

都心が、空港が身近になるJR・地下鉄2路線の恩恵

立地特性を語るにあたり、特筆すべきは交通利便性。JR「琴似」駅から「札幌」駅までの乗車時間はわずか5分だ。さらに地下鉄「琴似」駅から「大通」駅までは11分で到着する。都心までストレスを感じない時間だといえる。
またJR「琴似」駅から「新千歳空港」駅までは、快速エアポートだと47分で到着する。都心にも、空港にも、駅が近いので、どこにでも行きやすい。1キロ圏内にJRと地下鉄があるのは琴似ならではの特性である。

人口密度は札幌市一位、街歩きが楽しい界隈性

札幌市を174のメッシュに分けてエリア特性を比較検証する「統計区」という概念がある。琴似地区は統計区でいうと7005番にあたる。この統計区の住民基本台帳人口と世帯数についての推移をグラフに示した(グラフ1、2)。世帯数も人口もこの11年間増加を続けており、強い人気がある事がよくわかる。
また再開発計画により分譲マンションが増えた事で、市内で最も人口密度が高いエリアとなっているのも特徴だ(グラフ3)。
21年の人口密度は1平方キロメートル当たり2017人で、全市平均の784人を大きく上回っている。こうした人気ぶりは生活関連サービス業や飲食業、商業の発展へとつながり、中央区以外では単一統計区における事業所数は上位5位以内をキープしている。働く従業者数も8700人台と多い。
琴似駅周辺は、いつも賑わいがあり、多くの個性的な店にあふれ、おいしい店や楽しい施設がそろっている。街歩きが楽しい街なのだ。

様々な文化施設と、北海道らしい自然が揃う

JR駅の北側に「生活支援型文化施設コンカリーニョ」がある。舞台はもちろん、演劇やダンス等自由度の高い舞台芸術を創造する、札幌でも名が知られた演劇スペースだ。プロレス等の格闘技イベントや、夏祭りや骨董市など、まちとアートを結ぶコミュニティ拠点としても活用されている。
地下鉄駅に隣接した「ターミナルプラザことにパトス」は、多目的イベントホール、スタジオ、ギャラリーからなり、ホールは、99名収容。音楽ライブ、演劇、ダンス、展示会、各種ワークショップなどに利用されている。同じく地下鉄駅付近にあるライブハウス「ペニーレーン24」も大物アーティストが来る事で有名だ。
ユニークな取り組みとして、地下鉄「琴似」駅構内では毎年、無料のジャズコンサート「コトニジャズ」を開催している。札幌で活躍するプロの演奏家による本格的な演奏と、駅構内ならではのアットホームな雰囲気で安定した人気がある。
また、琴似は自然環境の面でも優等生だ。JR「琴似」駅から小樽方面に少し歩けば、テニスコートや野球場を備えた桜の名所、農試公園がある。また、その手前には発寒河畔公園が点在している。界隈性のある商店街や、マンション街をわずか数分で抜けるだけでこれほどの自然が待っているのも、札幌市内でも希少な土地だと言えよう。

絶好の立地を誇る、今回のマンションプロジェクト

今回京阪電鉄不動産とじょうてつの共同による琴似1条1丁目のプロジェクト「ファインシティアイム札幌琴似駅前」は、こうした人気エリアに登場する期待の開発計画だ。何よりも立地が良い。JR「琴似」駅目前。この駅至近のマンションは琴似で18年ぶりの登場だ。
ここまで再開発が進み、エリアの充実した環境は先に述べた通りだ。しかも、札幌駅まできわめて近い。マンションと都市施設と生活利便施設や飲食街などが程よく混ざり合った絶妙の「ホームタウン」は街歩きに最適であり、都心にもどこにでもつながる生活が味わえる。よくぞ駅前に土地が残っていた。まさに奇跡の組み合わせではないのかと思える開発計画だ。
マンションの人気地区に秘蔵されていた駅前の立地条件。現地を確認して希少性を確認すべき逸品だ。